Jul 14

HITOMI COLLECTION "Funeral of Design"

大阪・南港サンセットホールで開催されたHITOMI COLLECTIONに出場し、"Funeral of Design"と題して5ルックの衣装を発表いたしました。

理由なきデザインや、ただ「違う」だけが創造性と捉えているものに憤りを感じます。

氾濫するファッション業界において新しくブランドを立ち上げること、新しく服を作ることは基本的に悪だと考えています。何故なら服はすでにあるから。

しかし、それでも服でしか表現できないものがあると信じています。

故にジレンマと怒り、デザインを神聖視している社会や人々に対して「デザインの葬送」と題し、過剰なディティールやドレープを、パターンやデザイン画を使用せずに構成しました。

裏テーマでは「子供が母親の死装束を作った」という要素からほぼ手縫いで始末し、子供が死を概念から現実へと実感していく様子も表しています。

1曲目に使用したベートーヴェンの交響曲第7番は、第5「運命」第6「田園」第9「合唱付き」に比べると比較的知られていない。しかし、クラシックらしいリズム中心の構成から賛否はあれど高い評価を受けていた。

ベートーヴェンが作曲した交響曲の立ち位置から、2月に発表したファッションショーの余韻のまま動いているTHETHEと、躍進の過程である今にシンパシーを感じ選曲。

2曲目の「London Bridge Is Falling Down」は作曲者・歌詞の意味が不明で、様々な解釈がされている伝承歌。「ロンドン橋」をTHETHEに見立て、ベートーヴェンの「余韻」から崩壊し新たな姿へ続いていく流れを表現するため選曲。

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